和ろうそくの原料となるハゼ(櫨)はウルシ科の植物です。実は12月に収穫されます。一房ずつ人の手で収穫されるハゼの実。危険も伴う厳しい作業になります。折れやすいハゼの木の枝に登って実をちぎる作業をする「ちぎり子」は、最近では後継者不足が問題となっています。
和ろうそくの原料となるハゼ(櫨)はウルシ科の植物です。実は12月に収穫されます。一房ずつ人の手で収穫されるハゼの実。危険も伴う厳しい作業になります。折れやすいハゼの木の枝に登って実をちぎる作業をする「ちぎり子」は、最近では後継者不足が問題となっています。
和ろうそくの芯は、イグサのズイから抽出した灯芯を、和紙に巻き付けたもの。粘りの強い蝋を吸い上げるためには、糸芯ではなくこの灯芯でなくてはなりません。非常に切れやすい灯芯は、霧吹きで水分を含ませながらそっと巻いていく。手内職で作られたものが全国に出荷されています。
ハゼの実から抽出された木蝋を何層にも重ねて和ろうそくは生まれます。伝統的な和ろうそくは「清浄生掛け」(しょうじょうきがけ)と呼ばれる古くから伝わる手法を用いて今も作られています。また一方で、伝統を守りながら今のライフスタイルに溶け込む和ろうそくとは何か・・・探求は続きます。
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